中村朗子さん(大学生)
2020年2月参加
コロナウイルスの影響でプログラム(幼稚園ボランティア)が中止となり、一度は断念せざるを得ない状況になったのですが、日本の担当者さんが現地スタッフさんと密に連絡を取り、いくつかの代替案(小学校ボランティア)を考えてくださり、無事、留学に行くことができました。一度はキャンセルになり落ち込んでいたのですが、私一人の為にいろいろと動いてくださった担当者さんにはただただ、感謝しかありません。JENOにして本当に良かったと思いました!
小学校ボランティア
写真:湖畔沿いにある小学校
写真:School Websiteより
湖が目の前に広がる最高のロケーションに小学校があります。全学年の授業をまんべんなく見学させて頂いたのですが、日本と全く異なる授業スタイルに驚きました。まず子供達の机と椅子がバラバラになっています。席も指定されているわけではなく、子供達が自由に好きな席へ座って良いのです。絵を描く授業では床に座って作業をしている子供もいました。授業の内容も日本のようにみんなで同じ事をする時間は少なく、個々のレベルに応じて課題をこなしていました。子供達が自分自身でゴールを設定することで自立を目指しているそうです。
課題も紙媒体ではなく全て端末(IC)を使っての作業です。作業は日本より簡単でした。日本のように”これはこうだ”と覚えるというような詰め込み教育ではなく、正しいコンピューターの使い方から、「どうして人は涙が出る?」などの座学まで多岐に渡っていました。社会に出てから役立つような基本的かつ実践的な学習が多かったように感じました。
特に低学年の小さい子供たちはとても人懐っこくてかわいくて、毎日一緒にお弁当を食べて昼休みは一緒に遊んでいました。鬼ごっこは世界共通でした!(笑) そして何より雄大な自然の中、自由に生活できるのは良いなと思いました。
小学校スケジュール1日の簡単なスケジュール
※毎回同じクラスで活動するのではなく、全部のクラス満遍なく見ました。
午前
Session 1
Morning
Tea
Session 2
07:30
起床 → 朝ごはん → 準備 → 家を出る
09:10
~
音楽の授業
子供たちと一緒に楽器を使ってリズムを取ったり踊ったりしました。
10:30
~
職員用のキッチンを自由に使うことが出来たので、teaを飲んだりホストさんが作って下さったチョコマフィンを食べてゆったりしていました。
11:00
~
12:30
Pohatu 3(7~8歳くらい)
英単語を使ったゲーム(すごろく、ビンゴなど)を一緒にプレイしました。
お昼
12:30
~
13:20
子供たちと一緒に外で食べました。食べ終えたら遊具などで一緒に遊んでいました。
午後
Session 3
ボランティア後
13:20
~
15:00
Taumata(5~6歳児くらい)
Yogaをした後は自由時間だったので子ども達とひたすら一緒に遊びました。
(おままごとや追いかけっこなど)
お片付けを子どもも含め全員でして、終了。
15:00
~
17:00
放課後はいつも、ホストマザー、子供たちと一緒に市内観光をしたり、公園で遊んだりして過ごしていました。
18:00
~
夕食。食べた後は家族皆で映画を観たり、ゲームをしたりしました。
20:00
消灯時間。日が暮れるまで私はウォーキング、サイクリングをしました。その後は日記を書いたり、音楽を聴いたり、のんびり一人で過ごしました。
ホームステイ
ホストファミリーの家はホストさんが絵を描くということもあり、壁がとても可愛くデザインされていてオシャレでした!こんな家に住みたいという理想の家です。クイーンズタウンは大自然が広がっていました。家の周りも羊、牛など沢山の動物がいて心が和みました。日本でいう北海道のような場所だと思いました(北海道よりもっと自然です)。湖の透明度には毎日うっとりしていました!
今回の留学が楽しく充実したものになった大きな要因はホストファミリーに恵まれたことに尽きると思います。私の為にたくさんのことをして下さり、感謝しかありません。理想の家族です!学校が終わった後は子供たちと遊んだり観光に行ったりと、毎日充実した生活を送ることが出来ました。
ホストマザーのご飯はとても美味しくて毎日おかわりしていました。週末にクイーンズタウンであった「Japan Festival」では歌に参加させて頂きました。様々なことに挑戦する機会をたくさん与えて下さり感謝しかありません。ホストファーザーはキウイの人で穏やかで優しかったです。犬の散歩に私を同行させてくれ、町を紹介してくれました。とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。
ホストには2人の娘さんがいました。子供たちは本当にかわいかったです。トランポリンや一緒に鬼ごっこをしたり、おままごとをしたりと毎日楽しく過ごすことが出来た一番の要因だと思っています。
観光
平日はクイーンズタウン、アロータウンに行き、休日にミルフォードサウンドへ行きました。クイーンズタウンのスカイゴンドラからの景色は最高です!ルージュ(ゴーカートみたいなもの)も楽しかったです。
ミルフォードサウンドのツアーはおススメです。ミルフォードサウンドの景色が素晴らしいのはもちろんですが、個人的にはそこにたどり着くまでのバスの車窓から見えるフィヨルドや山々が壮大なスケールで感動しました。
写真:語学研修時に仲良くなったチェコ人の友人と
写真:ボランティア前の語学研修先にて
総括
コロナウイルスの影響で出発の前々日、ボランティア先の幼稚園が受け入れに関して「難色を示している」と日本の担当者さんからご連絡があり、一旦、留学をキャンセルせざるを得なくなりました。学校の部活の関係でこの期間しか留学できなかった私は絶望しました。ですが、担当者さんが諦めずにすぐ動いて下さり、現地コーディネーター(ホストさん)と連絡を取り、様々な代替案を考えてくれたおかげで、奇跡的に予定通りニュージーランドへ立つことが出来ました。
結果的に想像以上に充実した生活を送れたことに感謝しています。微妙な時期でしたが現地では何の問題もなく過ごすことが出来ました。ニュージーランドの人達の「誰にでもウェルカム」な感じがとても嬉しく、居心地が良かったです。
今回の留学で自分の考えや自分の世界が広がりました。大学生のうちにもっと色々な国に行って様々な体験をし、自分自身を広げていきたいと強く思うようになりました。今回は自分の都合で短期留学しかできませんでしたが、本当にあっという間だったので、次回はもっと長期間で行ってみたいと思いました。
【後日談】 ジェノインターナショナルより
中村様が渡航する2日前に、クイーンズタウン現地コーディネーターを通じて幼稚園から連絡がありました。2月後半で高まるコロナウイルス感染への心配・懸念についてでした。直接、中村様受け入れに関しての「お断り」ではありませんでしたが、園の心配を理解しながら受入継続をお願いできないと判断し、園には弊社よりキャンセルを申し出ました。中村様には状況をお話しし、ご理解頂きました。その直後、現地コーディネーターから、自身の娘さん達が通っている小学校でボランティアできるかもということで小学校に連絡を取っていただきました。実は中村様もそもそも小学校教師を目指しているとお聞きしていたので、可能であれば尚のことぴったりのプログラムになると思いました。小学校からは「ボランティアの可否は週明けてからでないとわからない」ということでした。それでも一抹の望みにかけ、中村様には予定通り週末に渡航をして頂きました。またもし、小学校でボランティアできないということになった時のバックアップとして弊社負担により語学学校に通って頂くということをご納得頂いておりました。小学校ボランティアは渡航後3日目にOKが出ましたので、すぐ小学校へ行くことも出来ましたが、すでに語学学校でも友人を作り、充実した留学生活をスタートされていたので、1週目は語学学校へ引き続き通っていただくことになりました。そして2週目より小学校でボランティアを体験して頂くことになりました。
今回時間の無い中、現地コーディネーターの各方面への折衝・調整、そしてまた、中村様の渡航直前の変更にも前向きに、ポシティブに捉えるお人柄がこの海外体験を成功させたと思います。
ジェノインターナショナル株式会社
担当 阿部